自宅学習ってどのくらい勉強するのが本当⁉︎
コロナウィルの感染拡大を抑えるため自粛(自宅滞在期間)と合わせて学校も休校。2カ月間の自宅学習で学力が落ちていないか、生活が乱れてないかと、親御さんの心配はつきません。学校が休校の間「自宅でどのくらい勉強すると良いのですか?」と質問を度々受けています。今回は自宅学習についてお話しします。
集中力が続く時間ですが大人で15分!案外短くて驚きますね。幼児は年齢+1分、小学生は最大値で学年×10分が目安です。小学校が45分授業、中・高等学校が50分授業なのはエビデンスに基づいています。
学校では先生が指導をしてくださり、1日最大6限目までの授業をこなすことができます。6限の授業は体育や音楽、美術や技術・家庭、生活科など座学主体の授業だけではありませんね!また、お友達がいて切磋琢磨しモチベーションを維持することができるのも学校ならではです。これを家庭で「学校の時間通りに勉強しなさい!」は子どもにとって無理難題を突きつけられてしまい、どうして良いのか、また、膨大な時間をただ机と向き合うつまらない時間となり勉強は楽しくない!と感じてしまう原因です。
「家庭学習の内容はどうすると良いのか?」これはあくまでも目安の内容となりますが、参考までに記述します。
毎日行う勉強( 積み重ねが大切なもの)
算数・数学・・・計算を毎日取り組む。計算がスムーズにできるようになったら、文章題に取り組む。
英語・・・・・・単語(品詞もチェック)+熟語、音読を毎日行う。音読しながら「私は 行く 学校へ 友達と」のように英語の語順(文法)に慣れていく。
計画を立て行う勉強( 未来逆算で計画性を養う)
国語・・・・・・本を読む。映画を見る。終わったらどんなことが印象に残ったか、自分ならこうするとかを家族で話すと力がついていきます。答えはないので違った意見もなるほど!と受け止める練習(道徳)にもなります。
理科・・・・・・日常の不思議・現象からどんどん学びを深める。例えば「どうしてケガをすると血が出るの?」=「生物の体の仕組み」です。早い遅いはないので、興味を持ったときにしっかり深めることでやる気スイッチがON!
社会・・・・・・・楽しい予習(復習)ノートづくりがやる気スイッチになります。歴史、地理、公民とそれぞれノートを作りチャート形式で覚えていくと良いでしょう。
遊び・・・・・・子どもには遊びが大切です。一人遊び・集団遊びの中で、できれば視覚、嗅覚、体を動かし身体感覚を養いながら遊ぶことが望ましいです。(ゲームはあくまでも息抜きです。)これは高校を卒業するまで続けて欲しいことです。集団遊びは社会のルールを学びコミュニケーション力を身につける重要な役割を持っています。
家庭学習の目安の時間
(学年×10分+10分)
●小学1年生 20分
●小学2年生 30分
●小学3年生 40分
●小学4年生 50分
●小学5年生 60分
2回に分けて2教科
●小学6年生 70分
2回に分けて2教科
●中学1年生 90分
3回に分けて3教科
●中学2年生以降
1教科45分×3教科
ご褒美って必要ですか?
「100点とったら○○を買ってあげる」などのような会話をよく耳にします。
勉強することは、自分にとって損得で考えるものではなく、未来(ゴール)逆算計画を立て夢を叶える方法の一つです。ご褒美制度に味をしめると、
「メリットがなけれやらない」
「言われたことしかやらない」
と言った弊害が勉強以外にも影響してしまいます。がんばった過程を褒め称え、コツコツと積み上げた結果、目標を達成できる楽しさを一緒に楽しむことをお勧めします。
子どもとの気持ちの共感は愛されている証となり、子どもの人格形成に良い影響を与えます。
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